近未来予測

いずれ結婚する人は少数派の「ソロ社会」になるだろう ~2035年には人口の5割以上が独身~

いずれ結婚する人は少数派の「ソロ社会」になるだろう ~2035年には人口の5割以上が独身~

生涯未婚率(50歳時未婚率)が2017年の調査結果で、男性が23.4%、女性が14.1%という驚くべき数字が発表されています。
つまり、50歳時点で未婚の男性が4人に1人、女性が6・7人に1人ということです。

今後この流れは加速し、2035年には人口の5割が独身という時代がやってくると推計されています。

 

生涯未婚率(50歳時未婚率)データ

年次
1960年 1.26% 1.88%
1970年 1.70% 3.33%
1980年 2.60% 4.45%
1990年 5.57% 4.33%
2000年 12.57% 5.82%
2005年 15.96% 7.25%
2010年 20.14% 10.61%
2015年 23.37% 14.06%

<国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2017)」>

また、15歳以上の全人口に占める独身者(未婚+離別死別者)数は、2035年には男女合わせて4,800万人を突破、全体の48%を占めるようになると推計されています。
 

男女雇用機会均等法とバブル崩壊

1970年代は生涯未婚率が男女共に1~3%程度だったものが、50年後の現在14~23%に激増しています。
では何故生涯未婚率がこれほど急激に増えているのでしょうか。

まずは2つの出来事が影響されているとされています。
1つは、男女雇用機会均等法です。
1986年に施行された男女雇用機会均等法によって、男女の賃金格差が縮まった結果、男性に頼らずに自立できる女性が増えたのことが挙げられます。

もう1つは、バブル崩壊です。
バブルの崩壊により、男性の非正規雇用が増え、経済的な理由で結婚をためらう男性が増えたとされています。

どちらの理由も「お金」が関わっています。
男性の経済力が下がり、女性の経済力が上がった結果、男性は結婚に踏み切れず、女性は一人で生きているため無理して結婚しようと思わなくなった、ということが生涯未婚率が大きく上がった要因でしょう。
 

コスパが悪いと結婚しない若者

長い間恋愛の延長線上にあった結婚という制度は、今大きく姿を変えようとしています。
結婚というシステムを合理的かつ論理的に分析すると、独身と既婚ではコストパフォーマンスに大きな差が生じます。
近年の若者は、結婚をコスパや合理的に考える傾向があり、結婚や子育てがコスパが悪い、リスクが大き過ぎると敬遠していると言われています。

離婚率(※)から見ても、1970年には9%程度だったものが、2000年頃から現在までは約35%で推移しています。
つまり、たとえ結婚したとしても3組に1組が別れるということで、結婚がイコールゴールではない現実がありますし、リスクが高いとも言えます。
(※年毎の離婚数を婚姻数で割った特殊離婚率)

ドイツの社会学者ウルリッヒ・ベックは、『昔は家族は資本主義社会での心のよりどころだったが、個人化によって家族はリスクの場に変わりつつある」と分析しています。
 

私の「結婚観」

私は結婚と離婚を経験しています。
今現在は独身です。
つまり、未婚(独身)、既婚、離婚(独身)の経験があり、未経験なのは再婚のみです。
ですから、結婚のメリットデメリット、独身のメリットデメリットの双方を熟知しています。
その結果、結婚と独身を比較すると、私にとっては独身のほうが断然メリットが多いので今現在独身でいます。

Zen
Zen
といっても、再婚はぜったいしないと決めているわけではないので、『この人とずっと一緒にいたい』と思ったら1ヵ月後には結婚しているかもしれません。
先のことは神様ではないので分かりませんが、今は結婚にメリットを感じないので、今後も独身のままでいると思っています。

では何故私が2人より1人を選ぶのか。
それは私の中では「自由」という価値観がとても大きな位置を占めているからです。
束縛されることが何より苦手な私は、一般的な結婚というシステムとは相性が悪いのです。
自由を尊重してくれる相手ならクリアできることですが、1人のほうが自由度が高い生活を送ることができるのは間違いありません。

さらに、1人でいることに一切の苦痛を感じない点も大きいでしょう。
寂しがり屋な人は1人が苦痛でしょうが、私にはそういう感覚がゼロなので、無理して結婚をする必要性を感じません。
価値観や趣味が合う友人は何人もいるので、普段は1人で気楽に生活し、定期的に友人と遊ぶというペースが自分には合っています。

「独身=孤独」という認識は、明らかに時代錯誤になっています。
インターネット・SNSの急速な普及によって価値を共有する、ソロでも楽しめる環境が整備されている点も影響しているでしょう。
テクノロジーの進化によって、かつての正解が正解とは限らない、多様性がある社会が到来しています。

また、50代という年齢も関係しているかもしれません。
今から家庭を持ち子供をつくり育てるという選択肢は、私の中にはありません。
子供が成人するときに自分が70代というのは現実味がありませんし、無責任に思います(私の場合)。
ですから、子供が欲しいという女性との結婚は、限りなく難しいでしょう。
 

AIと結婚!?恋愛のダイバーシティ

人間は人間と恋愛するもの。
この当たり前の認識が、今後変わっていく可能性もあるでしょう。
具体的には、人間がAIロボットと恋愛し結婚するということです。

『そんなことはあるわけない』『まるでSF』という意見が今は多いでしょうが、結婚しない人のほうが多数派になることにしても昭和には考えられないことだったことからも分かるように、非常識なことが10年後、20年後に常識に変わった事象はいくらでもあります。

日本においてすでにその萌芽が感じられます。
それが「Gatebox」です。
Gateboxは、キャラクターと一緒に暮らすために開発されたキャラクター召喚装置で、「俺の嫁召喚機」というコンセプトにあるように、液晶にキャラクターを呼び出し話しかけることで双方向のコミュニケーションが可能となるバーチャルホームロボットです。
量産モデル(GTBX-100)が、本日2019年10月11日から販売開始されました。

現在はキャラクターは決まったものしかありませんが、やがて自分の好きなルックスや性格にカスタマイズできるようになっていくでしょうし、AI/VRなどテクノロジーの進化によってより濃密なコミュニケーションが可能になるのも時間の問題でしょう。

詳しくは別項で詳述しますが、人間とAIが結婚する時代がやってくる、そんな可能性も大いにあるでしょう。
 

やがて独身者が多数派になる時代がやってくる

昭和の頃は、大人(社会人)になったら結婚するのが当たり前、結婚して一人前とされていました。
そのため、結婚しない男女は「結婚できないから」と思われがちでしたが、令和の今はあえて「結婚しない」生き方を選ぶ人も否定されずに受け入れられつつあります。
その一方で、経済的理由から「結婚したくてもできない」男女が多いのも現実でしょう。

いずれにしても、令和の今、昔のような「大人=結婚」というイメージは崩壊しました。
価値観の多様化、女性の経済的自立等により「未婚」と「結婚」は選ぶものになってきていますし、今後は割合的に「未婚>結婚」になっていくのは間違いないでしょう。
やがて、結婚している人のほうが少数派になる驚きの社会がやってきます。

「職場」においても同様の変化が起こっています。
かつては「終身雇用」が当たり前で、一度就職した会社には定年まで働くというのが一般的でしたが、現在は必要に応じてその都度転職し、キャリアアップするという働き方が一般的になってきています
かつての終身雇用はすでに崩壊していると言って差し支えないでしょうし、副業を認める企業も多くなっています。

「結婚(家族)」「職場(仕事」など「ソロ社会」が到来しています。

国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2035年には、「生涯未婚率」が男性30%、女性20%になると推計されています。
つまり2035年には、人口の約5割が独身という時代がもう間もなくやってくるということです。