近未来予測

やがて日本にベーシックインカムが導入され仕事をしなくても暮らしていけるようになるだろう

やがて日本でもベーシックインカムが導入され仕事をしなくても生きていけるようになるだろう

文明社会で生活している一般的な人は、生きていくためにはお金が必要で、そのお金を得るために仕事をしなければ生きていくことができません。

中には大好きなことをしながら収入を得ている方もいるでしょうし、好きではないけれど収入を得るだけのために仕事をしている方も多くいるでしょう。

そんな、人間が生きていく上で絶対に必要な「お金」の価値や存在意義が、今後大きく変わるかもしれません。

ベーシックインカムとは?

ベーシックインカム(basic income、BI)とは、「基本所得」と訳され、「一律所得保障」「基礎所得保障」とも呼ばれます。
具体的には、政府が国民全員に対して、就労や資産の有無にかかわらず無条件で、生活に最低限必要な基本的(ベーシック)な所得(インカム)を現金給付の形で保障する政策のことです。
国民なら誰でも、毎月一律の給付金を受けられるということが特徴です。

古くは、18世紀末に社会思想家・トマスペインにより提唱されました。

ベーシックインカムと社会主義を混同しそうですが、大きな違いは、働いた分が自分のお金になるのがベーシックインカムで、他の人より多く働いてもその分は自分のものにはならないのが社会主義です。
ベーシックインカムは、就労や資産の有無にかかわらず無条件で毎月一律の給付金を受けられ、さらに自分が仕事をして得た収入も自分のものにすることができるのです。

ベーシックインカムと失業保険や生活保護などの日本の社会保障制度の支給との大きな違いは、失業保険や生活保護などは支給のためのは条件や申請が必要ですが、ベーシックインカムは「無条件に支給」されるという点です。
 

ベーシックインカムを導入している国

2019年現在、国家としてベーシックインカムを導入している国はありません。

フィンランド

2017年に欧州で初めてベーシックインカム制度を実験的に実施したフィンランドですが、予定期間より1年早い2018年12月31日に継続を打ち切りました。
 

カナダ・オンタリオ州

地域レベルでベーシックインカムを導入している地域はあります。
カナダのオンタリオ州で2017年4月から3年間のベーシックインカム実施を開始しましたが、1年早い2019年3月で終了しました。
ベーシックインカム制度導入2年目にオンタリオ州政府がリベラル派から保守派に変わったことで、政策変更によりベーシックインカム実験プログラムが打ち切られたとされています。
 

アメリカ・アラスカ州

1976年に「アラスカ恒久基金」という州政府基金が設立され、毎年その基金の2.5%が全住民(1歳以上の赤ちゃんを含む全員)に配られています。
基金の収益により毎年の配当額は変わりますが、1人あたり年間1,000ドルから2,000ドル、平均すると1年に1,400ドル程度が支給されています。
 

ベーシックインカムのメリット

貧困対策

全ての人に無条件で支給されますので、低所得者の貧困対策になります。

ベーシックインカムで生活に最低限必要な収入を得ることで、生活面や心理面で安定することにより、貧困が理由の犯罪の減少につながることも期待できます。
 

少子化対策

ベーシックインカムは一人ひとりに対して無条件で支給されますので、子供が多いほど支給額が増えますので、生活が安定する可能性が考えらます。

また、ベーシックインカムで生活にかかるお金が保障されることで、経済的理由から子供を持つことを諦めていた男女にとって、子供を産み育てるという選択が増えることが予想されます。
 

労働意欲・生活意欲の向上

生活保護の場合は一定の収入があると打ち切られてしまいますが、ベーシックインカムは働いて得た収入を上乗せすることができますので、それだけ自由に使えるお金が増え、労働意欲の向上が期待されます。

さらに、ベーシックインカムにより生活に必要なお金が保障されると、お金を得るために働くという従来の考え方や生き方が変わり、生活を豊かにする生き方へと変化することが予想されます。
 

労働環境の改善

劣悪な労働環境の中で働かせるブラック企業は、存在できなくなっていくでしょう。
ベーシックインカムで生活のためのお金が保障されれば、無理してブラック企業に働く必要性がなくなるからです。
 

社会保障制度のコスト削減

ベーシックインカムは、全ての国民に同額のお金を支給するシンプルな仕組みのため、従来の複雑で無数にある社会保障制度の支給手続きが簡素化され、行政コストの削減が可能です。
 

ベーシックインカムのデメリット

財源の確保

ベーシックインカムを導入する上での最大の課題は、ベーシックインカムを支給するための財源確保をどうするかという問題です。
日本では2019年10月1日より消費税が8%から10%に引き上げられましたが、ベーシックインカムを導入するためには、さらに消費税を増やし、また別の形の税収の検討が必要になるでしょう。
 

労働意欲の低下

ベーシックインカム導入のメリットとデメリットには、個人差や違いがあります。
人によっては労働意欲が向上しますが、人によっては最低限の生活が保障されると無理して仕事をしなくても済むと考え労働意欲が低下する場合もあります。

また、雇用面での問題点も指摘されていて、ベーシックインカムを支給することで雇用を増やすことは難しく、逆に雇用が減少する傾向も予想されています。
 

福祉水準の低下

現在生活保護を受給している方は、ベーシックインカムに一本化されることで、従来の受給額よりも下がる場合があります。
ベーシックインカムは支給金額が一律なので、個人の状況に応じたきめ細やかな保障がなくなる場合があります。
 

ベーシックインカムを支持する有名人

イーロン・マスク(テスラCEO)

オートメーションが進むことで、最終的に政府によるベーシックインカムやそれに類するものに落ち着く可能性は非常に高いと思います。私にはそれ以外の進む道が思いつきません。

https://www.cnbc.com/2016/11/04/elon-musk-robots-will-take-your-jobs-government-will-have-to-pay-your-wage.html

 

リチャード・ブランソン(ヴァージン・グループ創業者)

ベーシックインカムは、ヨーロッパとアメリカで導入されるべき。

https://www.nytimes.com/2018/06/29/business/richard-holly-branson-virgin-corner-office.html

 

マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックCEO)

新しいことに挑戦するクッションを全ての人に与えるには、ユニバーサル・ベーシックインカムのようなアイデアを検討しなければなりません。

2017年5月25日 ハーバード大卒業式での祝辞

 

ベーシックインカムにより人の生き方は大きく変わる

AI(人工知能)の急速な進化普及により、生産性が大幅に上がります。
その結果、人間の労働力はどんどん必要なくなっていく時代になります。
何故なら、人間が働くより機械がやったほうがコストが安く済み効率的だからです。
ですから、現在日本では週休2日がスタンダードですが、間もなく「週休3日」がスタンダードになります。

私は「週休3日パラレルキャリア」 ~まもなく「週休3日制」時代がやってくる~
まもなく「週休3日制」時代がやってくるだろう ~私は「週休3日パラレルキャリア」~2019年4月1日より働き方改革に関連する法律が一部施行され、大企業に限らず中小企業においても働き方改革が重要な経営課題になっています。...

しかも、「週休3日」は過渡期の一時的な通過点で、やがて「週休4日」「週休5日」と休みが増えていくことになるでしょう。
 

「銀座まるかん」の創業者で1993年以来毎年全国高額納税者番付(総合)10位以内にただひとり連続ランクインし2003年には累計納税額で日本一になった斎藤一人さんは著書の中で次のように語っています。

これからの時代は「働かないと食べていけない時代」から「働かなくても食べていける時代」になるの。だから、働きたい人が働いて、それだけで経済が回る時代になるんです。

 

今後ベーシックインカムが導入されるようになると、働きたい人は働き、働きたくない人は働かなくてもいいようになります。
その結果、従来の勤勉が美徳という価値観は大きく変わることになるでしょう。

働くよりも趣味や遊び、自分がやりがいを感じることに時間を使う人が増えていくことになります。
近い将来、自分が好きなことややりたいことをして生きていける時代になるということです。
その結果、ストレスフリーの人が増えることで個人の病気は減り、犯罪や戦争も起こりにくくなるでしょう。

従来の資本主義社会では、人は仕事での成果や報酬によって人生の明暗が分かれましたが、ベーシックインカムが導入されお金や仕事の価値が下がることで、仕事以外での生き方がその人の評価になっていくでしょう。
 

もしベーシックインカムが日本で導入されることになった場合、いったい幾らもらえるのか?
だいたい月7万円程度というのが、識者の見立てです。

その金額の根拠は、日本の2018年度予算が社会保障費は100兆円弱で、これを国民全員に平等に配るとすると6~7万円になるからです。

「たった7万円、されど7万円」です。
毎月7万円が自動的に支給されれば、仕事を辞める選択をする人も出てくるでしょう。
1人暮らしなら月7万円ですが、2人家族なら14万円、4人家族なら28万円です。
 

すでにベーシックインカムと同様のシステムを導入しているアメリカ・アラスカ州は、石油とガスによる莫大な収入があってそれを財源にしています。
日本にはアラスカのような巨大な自然資源はありませんので財源確保の問題はありますが、導入までには時間がかかることはあっても、そう遠くない将来にベーシックインカムが日本で導入されることになるでしょう。
 

間もなく世界は大きく変わります。
テクノロジーの進化にともないお金や経済のあり方が変わることで、人の生活や生き方まで大きな影響を与えることになるでしょう。
その1つのきっかけが「ベーシックインカム」です。